気づいたら本も「リアルで見てネットで買う」モノになってた/amazon kindle
単なる雑記ですが特にBtoCの購買活動レボリューションしすぎやろの話です。
数年おきに活字欲というか、インプット中毒というか、手当たり次第に新書から古本からガーっと短期で読み漁ってはアウトプットして・・・という生き方なんですが、
2019年は再びその熱が勃興しまして、いろいろと読み漁っていました。
時代の変わり目だし。
ただしこれまでと違う点といえば、プログラミングの教則本など「PC打ちながら手元に置いときたい」とか、過去ベストセラーで「ブックオフにいけば安く手に入る」本以外はおおよそamazon kindleで購入(スマホ読み)しているため、
現物の「本」がほとんどなくなっていたこと。
今日も家庭ルーチンの合間に、上の子が体調崩して予定が変わり奥様からわずかばかしお暇頂けたので、最寄りのモールのツタヤさんに来たのですが、
Kindleで見て気になってた本とか(落合陽一系)、書店オススメコーナーなんかをざっと見て、
「おっマーケティングのわかりやすいやつやん、値段も手ごろや」
という本を見つけたのですが、厚みが3cmくらいあり、
「てかこの本持ち歩くのかさばるなあ」
と思って結局kindleで買うことにしました。
かさばるし、私は仕事も車移動が多いので、リアル本読めないんですよね。
(amazon audible検討中)
ふとこの時、「これっていつか見た家電のやつじゃね?」と既視感に襲われました。
最近なんか40代以下?では一般化しすぎて逆に何も思わなくなりましたが、
皆さん特に小物家電ってどこで買ってますか?
数年前は、「〇〇カメラさんごめん・・」とか心の中で謝りつつも店舗で現物触ってAmazonポチるみたいな感じでしたが、
その「現物感」も今やYouTubeレビュー系動画なんかが担ってくれてきてるので、より一層中間業者の存在が薄れてきてます。
で、書籍に話は戻るんですが、「出版不況」とか言われながらなんとか食いつないできた出版業界も、「リアル本」の「価値」の境界線がユルユルになっています。
いま情報業界に限らずいろんなとこで起きている構造変革的な現象です。
リアル本の価値を考える前にスマホ本の不便さというと、
・パラパラ〜っと読み飛ばしがしづらい
・「いま半分」とか「あとどのくらい」の感覚がつかみづらい
・一冊の存在感が薄い
くらいでしょうか。
逆にリアル本の根源価値というと、
・即物的な存在感、「グッズ感」
・いらなくなったら売却できる
・絶版リスク回避
くらいですかねえ。
「カタチ」にどんな意味を持たせるか、ということを除けば「文字情報」しかないわけですから、
「紙の本がほしい!」っていうのは「所有欲」に近いと思います。
とすると、「所有経済」の終焉とともに「リアル本」もまたアイデンティティが失われ沈没していくんだろうなあと思うと物悲しい限りであります。
私はAIが発展普及するこの10~20年、「商売の根本的価値」をじっくり見つめていないとあっという間に人間の仕事は駆逐されると思っている派ですが、
なんか書籍でもその現実を突きつけられてしまい、3が日から物悲しさを覚えています。
そろそろお暇タイムが終了するので買い物して帰ります。