日立グループの業績から見るリストラの可能性
こんばんはyosshieです。
個人的に日の丸大企業の雄と思っている、日立のIR資料をまとめてみます。
発表は10月末。
日立の2019年度上期連結業績、ITは好調も上場子会社がいずれも減益に 通期業績見通しを下方修正 - クラウド Watch https://t.co/TGidE1zN7d
— yosshie@次世代おしごと研究員 (@tlw20151) 2019年12月12日
顔面のインパクトが秀逸ですが、めげずに内容を見ていくと
・IT、通信設備系の投資活発、増益。インダストリー、ライフは微増益。
・エネルギー系(重電)、その他は減益。
・子会社:日立ハイテク。日立建機、日立金属、日立化成はどれも減収減益。
全体悪げな雰囲気ですが、そうはいいながら黒字は確保しています。
前年比でブレーキかかってる感じですね。
これにより通期見通しを下方修正しましたが、主な要因として「子会社の悪化と、為替」とのことです。子会社さんにハッパがかかってそうでお察しします。
自動車と半導体が鈍っているようで、車業界の弱さは実業でも最近よく耳にします。
為替は最近やや円高気味ですが急直下するでもなく安定していると言えるので、年明け以降崩れなければさらなる修正は無さそうなアナウンスですね。
黒字ではあるものの売上に対する利益率が低下しており、2020年の見通し次第では赤字回避の策を打ってくる可能性があります。
別記事で紹介していますが、2020年は全世界的に「なんとなく景気下降する予感」を抱いています。米中貿易摩擦とか、EUでいえばドイツ銀行危機とか、日本だとオリンピック終了とか、悪材料には事欠きませんので、「もうそろそろ来るやろ」という認識は海外でも変わらないようです。
昨今のリストラが不景気によるコストカット型ではなく、「利益体質強化」型と呼ばれているとおり、景況感と併せて利益率を確保するとなると赤字が見えた段階で非効率部門から手入れする可能性は十分にあります。
目先、5G関連でまとまった設備投資の見えているIT部門に比べ、「自動運転」をイシューにした半導体・自動車業界は隆盛まで数年のタイムラグが発生する可能性があります。少なくとも「食いつなぎ」の数年はリソースの再構築(異動や出向)は可能性が高いですね。
個人的には5G投資が中継ぎで景気を引っ張ってくれればショック的な不景気は回避されるシナリオもゼロではないと見ていますが、どうなんでしょうね。
おおよそ正月前後~2月で経済イベント発生確率は高いので、継続的な情報収集は必須です。
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— yosshie@次世代おしごと研究員 (@tlw20151) 2019年12月3日