音楽業界の劇的変化で無くなった仕事/ビジネスの在り方が溶けていく
本記事はちょっと短めの雑記ですが、とある若い人と話した内容が個人的にすごく響いたので記しておきます。
RPA/AI・OCRで人間の仕事が減る!奪われる!とセンセーショナルにバズった時期がありましたが、それでもなお大半の人は「結局ロボットにはできないものがあるから大丈夫だろう」とタカをくくっていると思います。しかし皆さんの身近なところで変化が起こっており、それは今後、そう長くないスパンで全産業に波及すると思います。「ロボットにはできないだろう」の概念を変える必要があるのではないかと思い、記述させて頂きます。
①音楽の聴き方が変わった
私は日常的に音楽を聴くのはYouTubeがメインなのですが、伸びているサブスク音楽サービスSpotifyも含め、
・定額か無料
・無限にコンテンツが追加される
この2つでも破壊的なサービスなのですが、
・一定の動画や音楽を視聴すると嗜好性を読み込んで「おすすめ」リストを自動再生する
これがかなり強い付加価値ですね。
②「新しい音楽」へのナビゲーターが消滅
私は昔バンド活動を行っていましたが、その頃は新しい音楽に出会うためにタワーレコードに行って、店頭のオススメCDを視聴したり、店員さんに聞いたり、あるいは音楽雑誌を読んでいたわけです。あるいは洋楽だと、日本語歌詞についてるライナーノーツを見て、同様のアーティストを探したり・・・。上記YouTubeで自動再生になる動画や、Spotifyに定期的に「オススメ」されてくる音楽をただ受け取るだけで、どんどん新しい情報が流れてくるわけで、「誰かがあなたの好みを判別して新しい音楽をオススメする」という、10年前は普通に人が行っていた作業が(若い世代では)なくなっているんですよね。
WEB広告にしても、AMAZONで調べたほしいものが別のサイト広告として出てきたり、「これって最終的に店舗販売員っていらなくなるよね?」と思った次第です。必要なのは実物を確認するリアル店舗ぐらい。製品や作品を出すサプライヤーとユーザーが、プログラムやAIを通して直結に近い形になると、中間にいた業者さんや仕事がなくなります。理解はできるけど、「そのうちそんな未来が来るのかなあ」といった時代が、もう来ちゃってるんですよね。
③ビジネスの在り方が溶けていく/根源的な「価値」だけが残る
大物アーティストがサブスク参入やなんやと、時代の流れに抵抗を見せた挙句撤退したようなイメージを持ってるんですが、古来のレガシーなビジネスモデルってのは既得権益もろとも、今後数年でさらに溶解していくんだろうなあと思います。まあ、その方が健全だと思いますけど。その代替として、新しい形のビジネスプラットフォームに変化していくのですが、最終的にはその「商材」がもつ根源的な価値に回帰していくと考えると、じゃあ「根源的な価値ってなんだ?」となるわけです。今回は音楽を例に挙げましたが、音楽の根源的な価値ってなんでしょう?
ライブ?それはVRで互換されない?
感動的な楽曲や歌詞?それはAIに再現できない?
などと考えると、私たちが何に感動しているのか、価値を見出しているのかのヒントになりそうです。今のところ私はその答えに辿り着いていません。
思いついたらコメントください笑