よしなかさん@おしごとラボ

ステップアップ転職ヤーで年収1000万からじぶん事業シフト。生き方、転職、経済など、これからの時代を生き抜くヒントを探し続けます。皆様のお役に立てれば幸いです。

"やること"と"やらないこと"を決めよう/思考の引き算

アップルのスティーブ・ジョブズいわく、

「(経営や製品で)なにをするのかを決めるのも大事だが、なにをしないかを決めるのも同じくらい大事だ」

 

私が「捨てること」を意識し始めたのは体感的には35歳でした。

これまで「やりたいこと」を中心に行動を組み立ててきましたが、やりたいこと/やるべきことは沢山あれど、すべてを十分な熱量でこなしていくのは無理というのが分かってくるんですよね。

 

 

①何も見えない20代、ちょっと見えてる30代

20代の時は、「これが終われば次にあれをやろう、その時まで目の前の事を全力でやろう」っていうスタンスで取り組んでたのが、30代になると、ひとつのことを優位性を持てるぐらいモノにするまでの時間やクオリティがだいたい分かってくるんですよね。それで、目の前の「これ」と次にやろうと思ってる「あれ」も、まあ一般的には300時間とか1000時間とか言いますが、じっくりと取り組む余裕がないと保留にしていくんです。

かつ、お恥ずかしいことに、35歳からは徹夜とかハードワークとかに多少しんどさを覚えて、それなりのとこで無意識セーブがかかるか、あるいは長時間寝ちゃうとか。20代のアクセル踏みっぱなしに比べると、ブレーキもちゃんと踏むようになりました。(普通)

で、私は30あたりからレガシーめの産業で「新規事業・新規開拓」みたいなことを長らくやってきたんですが、ひとつの事業を立ち上げて最大限に伸ばして綺麗にまとめるまでには、だいたい10年ぐらいかかるんですよね。もちろんゴールをどこに見定めるかも重要ですが、「綺麗にまとめる」ってのは「仕組化して事業が自走運転して育っていくレベル」を指しています。要するに手を離してもちゃんと一人で自転車こいで上達していく子供って感じです。なんとなく儲かりつつ基本形を整えるまでなら5年くらいかな。

 

②40代からは思考の引き算

そうすると、たとえば40歳だとしたら、まだ体力ブースト効かせられるうちにゼロスタートでぐんぐん伸ばす事業持つって、多くてあと2~3本だと思うんですよ。人にも事業内容にもよりますが。

で、30代でそれなりに「見えた」仕事を40代でバズるとすると、あれこれ手出しするよりコア部分にコミットした方が効率が良いわけで、ジョブズのように「削って削って」とまではいかないまでも、非効率なこと、「それ今やる?」ってことは思い切って捨てないと、薄い時間を挟んじゃえば途端に遅々として進まなくなってしまいます。

 

日本経済が基本的にジリ貧になっている昨今、多くの企業が新規事業に望みを託し、本業以外に手を広げようとバタついています。かたや、右肩上げに疲れ、「ほどほどサイズ」までダウンサイズしたい企業も多いようです。

特に案出し案出しで、「何かやってれば気がまぎれる」経営をやってる会社ってすごく多いですよね。で、やること過多で全体的に疲弊していくか、軸ブレブレで何もやらないのと変わらない状態に進んでいきがちです。「何かをやらない恐怖」ってのも非常によくわかりますが、「これやんなくても変わんなくね?」ってものから捨ててみて、定期的にフィードバックすると、引いていくのがうまくなっていきます。

 

イデアをかたっぱしから積んでいく”足し算”よりも、ジョブズの言うように「やらないことを決める」”引き算”を意識すると、本当に必要なものが見えてくるかもしれません。

ていう40代にします!