よしなかさん@おしごとラボ

ステップアップ転職ヤーで年収1000万からじぶん事業シフト。生き方、転職、経済など、これからの時代を生き抜くヒントを探し続けます。皆様のお役に立てれば幸いです。

行動力を鍛えるための、思考の転換

 インターネットにとめどなく流れる情報に触れていると、どんな人でも「これは面白いからもっと伸びるんじゃないか」「自分だったらこうするな」というアイディアはいくつも思いつくはずです。「趣味が無くて困っています。なにをすればいいですかね?」と相談を受けても、ヒアリングをしていくと必ず(無意識に)興味を持っている対象が数個は見つかります。その人に足りないのは行動力、実行力なんですね。忙しいから、お金がないから、などと理由をつけて先延ばしにしてそのまま忘却の彼方へ…。
 行動力を鍛えるには、「まず手を付けること」が大事です。70%の出来でも、50%でもいいので手を付けて進めてみること。それだけでもだいぶ変わります。
 なぜこれが難しいのか?突き詰めて考えると、まず「目標のイメージ」が高すぎて手が出せない。さらに考えると、「目標のイメージの高さ」=「自己意識の高さ」、つまり「私だったらこれぐらいはやり遂げる!」「俺ならこいつには勝たないとやる意味がない!」などと無意識に考えており、一定の熱量を投入すれば近づいていけることでも諦めてしまうのです。

 となると自己意識=プライドを排除することで行動しようとする意思への抵抗を減らすことができます。日本人は気高さやプロフェッショナル精神に特別な感情を持って、大切にしています。それ自体は素晴らしいことですが、世間の同調的意見をベースにした「変なプライド」「錯覚意識」が強いのもまた事実です。有名企業に勤めているから偉い、有名人と知り合いだから偉い、といった、個人能力とは関係の無い、属性優位の幻想を抱きがちです(または特に何も誇る事もないのにやたら自意識が高い)。
 そんな私が手を付けるのだから失敗は許されない!という無意識の考えが、新しいことへのチャレンジ(および継続)を阻害してしまうのです。

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 プライドを捨てるにはどうするか?まずはあなたが不完全であることを認識しましょう。私は3回の転職をしましたが、それぞれの会社で「この領域はあの人には絶対にかなわないな」という人がいました。皆さんも身の回りにそんな人が1人はいるかと思います。決まったことを確実にコツコツこなしていくのに長けている人、強力なメッセージとカリスマ性で周囲を引っ張っていくのに長けている人、コミュニケーションと政治力で組織をまとめるのに長けている人…など、これら全部私が弱いところなのですが、「あの領域では私にはかなわないな」という人が必ずいると思います。しかし、そんな人でも、別の領域では弱いところが必ずあるはずです。

 私は人間の能力は最大値が決まっていて、全てが他を凌駕する人間はいないと考えています。たとえば、能力値の総量を100とすると、【独創力】40【協調力】20【筋力】30【芸術力】10、といった具合です(項目はなんでもいいですが)。なにかが抜きん出ていれば、どこかに足りない部分があります。人間社会は、お互いの足りない部分を埋めるようにして成り立っています。自分が不完全であること、失敗して当たり前と思うこと、何度でもやり直しはきくこと。これらを受け入れて、目標(=成功イメージ)に達するまで、行動を繰り返し事実を積み上げていきましょう。行動を繰り返して目の前の現実を変えていかなければ何も始まりません。逆に言えば、やることを決めてしまいさえすれば、あとは手を動かすだけでいいのです。手を付けさえすれば、自然と考えが浮かぶこともあります。

 さあ、今やりたいことを始めてみましょう。